加工食品の抜け穴 日本の弱さ

殺人餃子事件が発生してはや二日、被害は拡大傾向にある模様。

確かに、日本の衛生管理は、大変に厳しいのだが、
加工食品に関しては、実際問題甘いことは、前から知っていた。

食品添加物に使われる増粘安定剤は、実は2種類以上で増粘目的であれば
「増粘多糖類」と表記して良いとか。
今回の抜け穴は冷凍食品は細菌検査しかしなかったことだとか。

まあ、良く中国からの輸入をやめろ!と簡単に言う輩が居るが、実際問題当然無理なことは
いまさら言うまでもない。

それよりも事実、日本の立場は相当危うい状況におかれている。
数分検索してみたが、あまり良いソースが見つからなかった(5年以上前のもの)ので、
J-CASTのほうで。最大の貿易相手国は数年前はアメリカだったが最近では中国である。

しかも、食品の取締りを厳しくしてしまうと、不利になるのは日本のほうであり、
自分で自分の首を絞める結果になってしまう。
何故なら、圧倒的に売る側が有利だからだ。消費する側は、資本主義社会においてだけではなく、
ほとんどすべての状況において、弱いのである。
「文句言うなら売ってやらないぞ!」と言ってしまえば引き下がれない。

ほとんどの人が知っているかと思うが、カロリーベースにおける食料自給率は
たったの4割(2006年3.9割)でしかない。
後の6割は、他国から賄っている状況だ。
これは非常に良くない状況で、環境面から見ても、その分だけ輸送しなければいけないがために、
運輸送でのエネルギーの消費も大きな問題となっている。

だが、それ以上に問題なのは、日本の食基盤が異常に弱いことだ。
戦後の農業基本法にしても(これは自民党が政権を守るために、農家を保護しようとしたとも見られている)、食糧管理法(食管法)にしても、結局政府のやった政策は、
日本の農業基盤を脆弱化させるだけにすぎなかったのである。
まあ、日本の地理上、農業効率は良くないのだが、
そこを技術で挽回出来なければ、将来一層厳しくなりそうだ。

結局あんまり口うるさく言えないのが日本であり、福田総理である。

  by ddrer-yossi | 2008-02-01 12:07

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